寺本エンジニアリングからのお知らせNews

全て

2021.04.02
モノづくり日記

大企業にいるから、いい仕事ができるわけではない

こんにちは。社長の寺本です。 本日(4月1日)令和3年度の入社式を行いました。今年は福井大学工学部から2名が入社してくれました。  新入社員っていいですね、真新しい作業服に元気な挨拶や返事、こちらまで気持ちが若返りそうです。(笑)  でも、同時に感じるのは、社長としての責任ですね。この2名は、昨年の夏に福井大学で開催した個別企業説明会に参加してくれました。私は説明会でいつも「大企業にいるからいい仕事ができるわけではない。当社のような30人そこそこの会社だからこそ、エンジニアとしてすべての技術を習得することができる。大事なのは自分の成長を日々実感できることであり、達成感を得られるかどうかなんです。それが寺本鉄工にはあります。寺本鉄工は設計、加工、組立、電気をすべて習得して一流のエンジニアになれる会社です」と自信を持って学生に伝えています。  私にはその私を信じて入ってくれた新入社員を必ず一流のエンジニアする責任があります。当社はお客様のほとんどが上場企業というだけあって、技術力はとても高いです。だからこそ、それを1つ1つ習得していけば必ず大企業以上の日々の達成感が得られると思っています。  彼らが10年後、20年後、退職する時に、企業説明会で社長に会えてよかった、社長を信じて寺本鉄工に入ってよかったと言われるように必ずします。(彼らが退職の時は私はもう会社にいないですね(笑))    

大企業にいるから、いい仕事ができるわけではない

2020.11.08
モノづくり日記

悲しいかな嬉しいかな

 こんにちは、社長の寺本です。「悲しいかな嬉しいかな」というタイトルですが、こんな日本語ないかもしれませんね。(笑)  私は今年56歳になります。42歳で跡を継いだので社長になって14年になります。大学を卒業してから約20年間、寺本鉄工の技術の核である設計、加工、組立、電気(ソフト)をすべて身に着けてきました。ただ社長になってからの14年間は優秀な社員のおかげで現場を離れ、ほとんど経営だけに集中することができています。それでも技術的に今でも誰にも負けない自信があったのですが・・・。  先日、あるお客様へ2年くらい前に収めた機械の改造に行くことになりました。今でも私が担当している唯一のお客様で、当然改造工事も私がメインで行くこと決めました。サポート役で入社5年目の現在設計部に所属している28歳の社員を連れていきました。現場工事というのは必ずと言っていいほど、何かトラブルがあります。今回も起きました。私の経験から最善の対処案をその若手社員の一応告げて取り掛かろうとしたわけですが、「社長、こう対処した方がいいと思いますよ」・・・確かにその対処案が理にかなっていました。なんか複雑な思いもありながら、その若手社員の案で進めました。そうしたところ、またトラブルが起きました。出張工事ではよくあることです。私がどう対処すべきか悩んでいると、その若手社員は「こうしましょう」ということで、なんなくそのトラブルを対処してしまいました。  話は変わり、先日加工グループのボール盤作業を3時間ほど手伝うことがありました。その部署には2年前からベトナム人を置いていて、最近では彼がほぼ仕切っています。そこでも同じようなことがありました。私が1人でボール盤作業をしているとベトナム人が私に「こうした方が正確で、早いですよ」とアドバイスをくれるんですね。私にもプライドがあるので、そのベトナム人に私のやり方の方が正しい事を説明すると、理論的に説明され、残念ながら彼のやり方の方が正確で早いことがわかりました。またまた複雑な思いのまま、彼のやり方で進めました。  その話をもう25年くらいお付き合いしているお客様に話したところ「確かに昔の社長は何をやってもできるカリスマ性がありましたが、そりゃあ14年も現場を離れたらできないのが当たり前ですよね。」と言っていただきました。  そうですよね、今でも私の方が上だったら逆に寺本鉄工って大したことないですよね。あらためて考えると、着実に社員が成長してくれているという証なんだなと思います。ここ数日で実際に体験できてよかったと思います。  その時は悲しかったです。でも今はとても嬉しいです。そしてそんな優秀な社員が他にもたくさんいて幸せです。「悲しいかな嬉しいかな」という話でした。

悲しいかな嬉しいかな

2020.08.14
モノづくり日記

マスクを作る機械

 社長の寺本です。私はFacebookもやっていまして、ほとんど仕事とは関係ないことを書いていますので公開はしてないのですが、たまにはいい事も書いてます(笑)。そのたまのいいことも紹介させていただきます。以下は4月7日の世の中がコロナの恐怖におびえていて、マスクがどこにいっても手に入らない時に真剣に思ったことです。 『これって「マスクを作る機械」って検索したら出てきた写真なんだけど、この写真だけを見て、同じ機械を作るのは絶対不可能ですが、この機械の図面とソフトプログラムを全部もらえれば、うちの会社でその気になれば半月で作る自信あります。たぶんそんな会社、日本なら100や200はあると思います。  感染が拡大している原因の一つにマスク不足があると思いますが、政府がその気になって、例えばこの機械メーカーから図面とソフトを1億円くらいで買って、製作費も全額補助でうちみたいな全国の会社に無償で供給すれば半月でマスク不足なんて解消しちゃうと思います。それにマスクもシャープみたいにクリーンルームで作るのを求めてる人って誰もいないと思います。現に今、流通している中国製のマスクなんてどんな環境作られてるか誰も気にしてませんよね。こんな単純なこと思いつく政府の方っていないんだろうなぁ。』  この投稿をしましたら、かなりの反響があって、実際に厚生労働省にメールで直談判しました。残念ながら返信はありませんでしたが、久しぶりに読み返すと我ながら素晴らしい発想だと思います。日本なら100や200とありますが、半月で作れる会社はもしかするともっともっと少ないかもしれません。そしてそれを実現できると思えた寺本鉄工ってやっぱりすごい技術力をもった会社なんだなと思います。  寺本鉄工は社員数はまだ少ないですが、あきらかに技術的に日本を代表する1社になってきました。と勝手に思っています。(笑)

マスクを作る機械

2020.08.14
モノづくり日記

直接の努力と間接の努力

 社長の寺本です。前の投稿からけっこう日数が経ちましてすみません。コロナ禍においても寺本鉄工はおかげさまで仕事も順調にありまして、6月の中間決算もほぼ年初計画通りの売上と利益を挙げる事ができました。うちの社員の技術力とお客様からの信頼ってやっぱりすごいなぁと感心してます。  そうしたありがたい忙しさに加え、社員がコロナに感染しないように、また社内にもコロナが入らないようになど防止策等で心身ともになかなか余裕がありませんでしたが、本日8月14日お盆真っ只中、ようやくのんびりと会社で仕事できてます。(笑)  さて、先日のブログで先延ばしにしておりました「直接の努力と間接の努力」の話です。簡単に言いますと、直接の努力とは見返りを求める努力の事を言います。逆に間接の努力とは見返りを求めない努力の事を言います。出世する人は頭いいから出世するのではありません。この間接の努力を怠らないから上司に認められたり、社長に認められたりするのだと思います。にわとりが先か卵が先か?仕事ができるようになるのが先か給料が上がるのが先か?。これを読まれたあなたはどうでしょう。間接の努力を怠っていませんか?  直接の努力をする社員は目立ちやすいです。特に長年勤めているとアピールがうまくなる方もいます。しかし社長として、間接の努力を惜しまない社員を性格や年齢や経験や性別などに惑わされず公明正大に評価できる「目」をもっと養わなければなりませんね。

直接の努力と間接の努力