寺本鉄工からのお知らせNews

モノづくり日記

2024.06.25
モノづくり日記

次世代半導体からゴミステーションまで

 こんにちは、社長の寺本です。  「次世代半導体からゴミステーションまで」。「宇宙ステーションまで」じゃないですよ、タイトルはあたっています。その話をしたいと思います。  当社は、EV自動車、5G、次世代半導体といった最先端の分野で使われる産業機械の設計製作を通じて、お客さまの理想的なモノづくりを支え、より便利な社会の実現へと貢献する一流のモノづくり会社です。  そして当社がより高精度、高精密で且つ、機能的で故障しにくく、メンテナンスしやすく作る事、そしてその価格をできるだけ安く抑えて作る事によって、世界中の車やスマホやPCなどが一般の消費者に安く提供できるんだという存在価値(パーパス)を持った会社です。  そのような世界に貢献する会社に(ちょっと大げさですが)、先日、1本の電話が入りました。「近くの町内の町内会長をしている〇〇と申しますが、実は町内のゴミステーションの扉が錆びて壊れかけているのですが、そちらで修理できませんか?」当社は社名に鉄工とついているので、まさか精密な機械を作っているとは想像もできなかったのだと思います。そして続けて言われたのが「2~3軒、電話したのですが、どこにも断られまして・・・」、そうですよね、ゴミステーションを丸ごと作り直すのであれば、引き受けてくれる鉄工所もあると思いますが、修理だけだとすると、正直とても面倒くさい話です。  んー、迷いました。おかげさまで会社はとても忙しいです。もちろん私も言うまでもなくそんなことに付き合う時間なんてありません。でもね、すごく困っているのがわかるんですよね。私も自宅のトイレが壊れた時に、どこに電話していいのかわからなかったです。トイレまるごと交換するならまだしも、「修理してもらえませんか」なんて言いづらかったのをすごく覚えています。「ここでうちが断るとこの町内会長さん、すごく困るんだろうな」なんて考えたら、「とりあえず、今から見に行きますよ」って言っちゃいました(笑)。  すぐ近くなので、5分もかからず行くと、女性の町内会長さんが待っていてくれました。「ここなんですよ~、ここが錆びてきたために、扉が途中までしか開かなくなってしまいまして・・・、町内の方からはなんとかしてくれと何件も電話があって・・・、ほんと助かりました。」  見た後に断わるつもりはなかったのですが、さてどうやって直そうかと考えました。扉のレールが錆びているので、それを交換すればいいのですが、そのレールは、がっつり溶接がしてあるので、問題はそれを剥がすことができるのかと、この場所に溶接器を運んできて溶接できるのかということです。その場で真っ先に当社の板金溶接関係を協力していただいている会社の社長に電話して内容を伝えました。「寺本社長の頼みならいいよ」って言ってくれましたが、声の裏には気のせいかもしれませんが「面倒くさい」って聞こえてきそうでした。  会社に戻ってから、もう一度考えました。たいしたお金も貰えそうにないので、うちの協力企業さんも含め、みんな面倒くさいですよね。そう思ったし、もともと自分が受けた話だから、自分1人でやることにしました。若い頃に現場は嫌というほど経験していますので、このくらいは1人で修理する自信はあったのですが、さすがに精密機械を製造する当社には溶接器がないので、それ相当のネジ止めで対応することにしました。  自分で部品図を描き、発注して10日後くらいに部品がそろったので、1人で作業を始めました。ちょうどその日はゴミの日でもあったので、ゴミステーションに来た15人くらいの方々から「よかったわ~、もう最近、扉が開かなくて困っていたんや~」「本当、ありがたいです」みたいなお礼を皆さんから言われました。もちろん修理完了した時は、町内会長さんからもとても感謝されました。最初お願いしようとしていた協力企業の社長さんからは「今や世界を相手にしている(ちょっと大げさですが)会社の社長が、ゴミステーションを直すなんて・・・」と、腹をかかえて笑われました。  修理代をいくらもらうか、これも迷いました。世界を相手にしている会社なので(笑)、10万円くらい請求したいところですが、もともと私1人でやって、社員にも手伝ってもらわなかったので、材料費だけ(それでもステンレスなので19,000円)その町内に請求させていただきました。(無料でもよかったのですが、逆に困ると思いまして)  寺本鉄工は、次世代半導体の機械も作りますが、ゴミステーションも直します。が、これを読まれた方、なるべく電話しないでくださいね。そんな暇じゃないんです。(笑)  

次世代半導体からゴミステーションまで

2024.06.07
モノづくり日記

還暦を迎える社長の本音

 こんにちは、社長の寺本です。  私事で恐縮ですが、5月28日で還暦を迎えました。大学を卒業してすぐ寺本鉄工に入社しましたので、丸々38年間この会社で勤めてきたことになります。23歳で入社した時は、正直、跡を継ぎたいとか、寺本鉄工を将来どうしたいとかという気持ちはまったくありませんでした(笑)。気がつけば38年も働いたんだなぁって、しみじみ感じています。  38年間、もちろんいろいろ事がありました。私が入社したころは社員が5~6人だったのが現在は42人ですし、年間の売り上げも今では10億円を超えましたが、当時はたぶん5千万円もなかったと思います。苦労だらけだったのは言うまでもありません。でも、それも今では良い思い出になり、本当に良い社員に恵まれて、毎日楽しく、やりがいを持って仕事に取り組んでいます。  さて、そんな中、ある若手社員から「社長の還暦祝いをしたいんですが、5月28日の前の週末でどこか空いている日ないですか?」って聞かれました。  社長って、変な話、どこかで「還暦」を意識してると思います。もちろん私もそうでした。還暦が近づくにつれて、実はドキドキでした。自分から社員に「還暦祝いしてほしい」なんて、口が裂けても言えるはずがないですしね。たまたま、その前の週の週末が空いていたので、よかったです。(もし空いていなかったら、無理やり空けたと思います(笑))  さらに本音を言うと還暦の祝いをしてくれるかどうかもそうですが、実は何人集まってくれるかもとても気になっていました。これって社長の人気度の現れじゃないですか?これは謙遜しているわけでもなく、みんな忙しいし、10人くらいは集まってほしいなぁというのが本音でした。  変な緊張感が何日も続く中(笑)、還暦祝い当日まで参加人数を聞かなければ良かったのかもしれませんが、その参加者に当日お返しを渡したかったので、1週間前に、企画してくれた社員に理由を言って無理やり参加人数を聞きだしました。するとなんと40人弱・・・ほぼ全員じゃないですか、それも参加できない社員は、当日どうしても来れない理由があって、プレゼント代は出してくれているとの事でした。  社員全員から還暦のお祝いをしてもらえるって・・・こんなうれしい事ってありますか?それを聞いた時は言葉にならないくらい嬉しかったです。今まで社員のためにと、どこの社長よりも一生懸命頑張ってきた自信があります。社員はそのことを見ていてくれたんだなぁ、そしてわかってくれていたんだなぁと思うと、より一層嬉しかったです。  会社近くの居酒屋で開いてもらった還暦祝いにはほぼ全員が集まってくれて、そして社員全員からのお祝いの品もたくさんもらえて、本当に幸せな社長だと思いました。社員の皆様、ありがとうございました。  それと当社では、誕生週の社員はタイムカードのところに「祝、〇〇さん、〇月〇日誕生日」と貼られます。それを見る事によって、みんなからお祝いの言葉をかけてもらえる事が多く、それも社内のコミュニケーションに繋がっていると思い、ここ数年続けています。ということで5月28日の週は私が還暦なので赤ベースで張り出されていました。ありがたいですね。私が毎朝欠かさずおこなっている、社員一人一へのおはようの挨拶は、社員への感謝の気持ちを込めて、5月28日だけは還暦祝いでいただいた赤い帽子と赤いポロシャツを着て行わさせていただきました。(笑)  想像を何倍も超えた「還暦」を迎えられて幸せです。今後還暦を迎える社長にプレッシャーを与えるために、自慢しまくります(笑)。  

還暦を迎える社長の本音

2024.05.23
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新たな歴史「フェーズ2」へ

 こんにちは、社長の寺本です。  ずいぶん日にちが経ってしまいましたが、4月1日に行われました入社式の話をしたいと思います。今年は男性2名、女性1名の合計3名が入社してくれました。今まで新卒が2名というのは何回かありましたが、3名の入社は当社にとって初めてです。新卒が1人も入らないと困っている会社が多いと聞きますが、そういった意味でも、寺本鉄工の魅力や価値が上がってきている証拠だと自負しています。  昨年の入社式では「強豪校の強さと寺本鉄工」ということで、自分なりにもいい表現で歓迎の言葉を伝えられたなぁという思いがありましたので(あくまでも自分なりにですので、笑)、今年はどんな言葉で歓迎を伝えようか正直悩みました。  当社はコロナや円安などまったく関係なく、おかげさまで毎年売上が増加しております。それは今の寺本鉄工の技術に対し、お客様から高い信頼と信用を得ているからこそ、たくさんの受注をいただけているわけでして、「すばらしい技術ですね」「すばらしい開発力ですね」「すばらしい品質であり納期対応ですね」とよく誉められます。たいへん光栄なことです。  最近はそのように誉めて頂けるお客さまに「今よりもさらに10年後が楽しみですよ」とお伝えしています。なぜかといいますと、当社は毎年福井大学などといった高学歴の新卒採用を10年以上続けてきており、そのメンバーが1年1年と想像以上に育ってきているからです。そしてその若いメンバーがもともと寺本の持っている技術を継承しつつ、今いる中堅社員とともに新たな「寺本」を作る予感がしているからです。私も10年後には次の世代へバトンタッチを考える頃だと思いますが、その私のラストスパートの10年間で、こういった若手社員を必ず一流に育てる自信があるからでもあります。  5年前に創業50年を迎えた寺本鉄工は、次のフェーズ「フェーズ2」に入ったと私は感じています。今まで半世紀かけて築き上げた「寺本鉄工はいい仕事をする」という伝統から、「寺本がいい機械をできるだけ安く造る事によって、より便利な社会への実現へと貢献する」という存在価値(パーパス)のある会社へとあきらかに変化してきていると思います。  今年の入社式では、そんな話をしながら「寺本鉄工の新たな歴史を作る一員になってください」と伝えました。今年も本当に楽しみな3人です。「フェーズ2」を必ずやり遂げてくれるでしょう。

新たな歴史「フェーズ2」へ

2024.04.26
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日本一昇給を考える社長(笑)

 こんにちは、社長の寺本です。  4月と言えば入社式があり、今年も3名の新入社員が入社してくれました。早くこのことをブログにアップしたいのですが、実は4月と言えば昇給なんですね。その昇給の査定を3月の終わりから約3週間、ずーっとやっていました。だから約1ヶ月ブログが空いてしまったという訳です。毎日チェックしていただいている私のブログファンの方には大変申し訳なく思っておりまして、ちょっと大げさですが、その理由をタイトルにしました。(笑)  当社では今から3年前に「給与制度、賞与制度」を作りました。コンサルティング会社のタナベ経営にお願いして、当社の約10年分の過去のデータを基に約6ヶ月かけていっしょにそれを作りました。コンサルティング会社の6ヶ月分ですから、私の人件費と合わせ、相当な費用がかかりましたが、ここまでかけても数年前からずっとやりたかったことでした。この制度というか計算式は、個人のいろいろな就業データを数字で入力することで、昇給額が算出されるというものです。  朝礼等でいつも社員に言ってますが、縁があってこの聞いたこともない小さい会社に入社してもらった社員には「いい会社に入れてよかった」と思ってもらいたいです。そのいい会社の一番の条件は、私はやはりお給料だと思います。いつも読んでいる日経ビジネスという雑誌には、「会社からの昇給賞与の評価に不満を感じたことがあるか」と言うアンケートで実に7割超が人事評価に不満を持つという特集も組まれていたくらいです。  社長になって17年間、いつも昇給や賞与のたびに自分に問うていたのは「公平か」と言う事でした。現在社員は43名ですが、数年前に30名を超えるあたりから、100%公平かということに自信がなくなってきました。それまでは「全員が喜ぶ査定」を心掛けてきましたが、そろそろ「全員が納得する査定」に変えなければならないと思い、この「給与制度、賞与制度」を作ったわけです。  でもそれだけ時間とお金をかけて作った制度でも、まだまだ改良の余地があるんですね。43名もいるといろんな社員がいます。正直な人、能力のある人、努力をする人、勤勉な人、会社に貢献してくれる人など、これが全部揃っている人はもちろん評価しますが、どれか欠けていたり、もしかするとこのうち1つか2つしか出来ていない人ももちろん評価しなければなりません。これが100%公平にできる制度になるには、まだまだ年数がかかると思います。  約3週間、それをずーっとやっていました。もちろんこれ以外の仕事もやってはいましたが、頭の中はまさに「寝ても覚めても」って言った感じで離れなかったです。3週間かけて、今の段階ではベストで、納得のいく昇給の査定をできたと思えたので、朝礼にて全員に制度の計算式(=係数)の変更などを説明し、その後1人1人個人面談をすることができました。  日本中にはもっと真剣に昇給を考えられている社長はいっぱいいると思いますが、努力した自分を自分で評価してあげたく、過大なタイトルになってしまいました。(誰も言ってくれないので、笑)  入社式のブログはなるべく早くアップします。しばらくお待ちください。

日本一昇給を考える社長(笑)

2024.03.29
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10年ぶりの台湾輸出

 こんにちは、社長の寺本です。  3月初旬、10年ぶりに台湾へ機械の据付に行ってきました。機械は昨年の10月には完成し、当社からは出荷していたんですが、今回納める台湾の会社の新工場がなかなか完成せず、ようやく据付に行けたという感じです。工場完成予定は10月でしたが、この3月でもまだ100%完成しておらず、さすがは台湾と言った感じですね、日本じゃありえません。  当社は基本的に国内のお客様しか取引しないことにしています。この台湾のお客様は福井にある会社のグループ会社でして、数年に1回、福井の工場にある機械とほぼ同じ機械を導入したいという依頼がきます。そんな事で、今までに7~8台の納入実績があります。  台湾出張って言うと、必ず「いいなぁ」って言われますが、台湾は台湾でも、この工場はすごく田舎にあります。日本でも想像してください。工業団地が東京のど真ん中にあるわけがなく、たいがい福井のような地方都市のそれも辺ぴなところにありますよね。まぁそんなところに今回は2台納入しましたので1週間ほど滞在しました。  でも、昔からそうなんですけど、私は台湾料理が口に合います。昼は台湾の社員さんと同じお弁当なんですけど、けっこう美味いんですね。お客様に夜に連れていってもらえる超ローカルな居酒屋もマジでいつも美味しいです。それに台湾と言えば足つぼマッサージ、今回も2回ほど行きました。・・・ってけっこう台湾を満喫しています(笑)  最初の台湾輸出から25年になります。当時、担当者だった方がこの会社の社長になられてました。私も今年で60歳になります。台湾の出張は今回で最後にしたいと思いまして、今後を任せられる社員を1名追加で連れて行きました。  台湾人はみんな親日で優しいし、食べ物も美味しいので、今回連れていった社員も今後良い思い出を作ってくれればと思います。  

10年ぶりの台湾輸出

2024.02.07
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15年ぶりのテレビ出演

 こんにちは、社長の寺本です。先日なんと15年ぶりにテレビ出演しました。15年前はリーマンショックの真っただ中に、当社がどうやってリーマンショックを乗り切っているかという取材でしたが、今回は福井テレビの日曜夕方に放映されている「KEYWORD ~人、もの、思い」という番組でした。  この番組はその名の通り、当社の業績がここ数年大きく伸びているので、そのキーワードは何かをお伝えできればということで取材をお受けしました。事前打ち合わせの時にプロデューサーの方から、キーワードを2つ挙げてくださいと言われたのですが、正直いくつもあって迷いました。 「一流のエンジニア」 「設計から製造までの一貫体制」 「創業55年という豊富な経験と実績」 「本物のエンジニアに育てる社員教育」 「コミュニケーション力」 「楽しく働きがいのある職場」 などがありますが、すべてが連携しあっているため、最終的にはプロデューサーの方に「一流を目指す」「楽しい職場」の2つに決めてもらいました。(視聴者目線でいうと、この2つになるのかな?)  たった3分の番組ですが、収録時に台本もありましたし、収録時間に2時間もかかりました。私のセリフも長く、とうてい覚えられないので、カンニングペーパーをカメラの横に置いてもらいました。それでもセリフを噛むので撮り直したりと、まあまあ大変でしたが、久しぶりの収録は楽しかったです。  プロデューサーの方からけっこう視聴率が高い番組ですよって言われていたので、翌日からいろんな人に「見たよ」って言われると思っていたのですが、あれから1ヶ月くらい経とうとしていますが、言われたのはたった2人でした。  今回はたぶん過去最低の視聴率だったと思います(笑)。スポンサーのSMBC日興証券様すみません。  番組を見逃した方はこちらからどうぞ https://www.fukui-tv.co.jp/?post_type=pgm_keyword&p=173099   もしくは「福井テレビ キーワード」で検索してください。

15年ぶりのテレビ出演

2024.01.10
モノづくり日記

おごらない事!

 あけましておめでとうございます。社長の寺本です。本年も宜しくお願いします。  さて、1月5日(金)から今年の仕事始めです。今年ももちろん新年早々、社員の前で今年の意気込みを熱くしゃべらせてもらいました。(笑)  年頭に当たり社員に伝えたかったことは「おごらない事」でした。寺本鉄工はおかげさまでここ数年ずっと忙しいです。そして昨年、過去最高の売上を更新することができました。これはすべてお客様からの信頼なんですね。「寺本鉄工に出せば、納期通りにいい機械やいい部品を造ってくれる」という「寺本ブランド」が根付いてくれてたおかげです。だから受注が増えたし、忙しかったのだと思います。  そしてたいへんありがたいことに、今年も多くの受注をいただけそうです。でも社員からしてみれば、放っておいてもお客様が仕事を出してくれるみたいな、このままではあってはならない感覚に陥りそうに感じました。例えば少しくらい納期が遅れても、少しくらい精度が悪くても、忙しかったら少しくらい仕事を断っても、どうせ仕事をもらえるだろうと。この「少しくらい」っていうのが、「おごり」なんですね。  こんな気持ちになる社員が出てきたら、お客様は一瞬で見抜きます。そして長年築いてきた「寺本ブランド」はすぐに無くなります。そうなってからでは遅いです。もちろんですが、社員の誰一人としてそんな事を望んではいません。  「絶対におごらない事」年初から、かなりきつめに言わせてもらいました。寺本鉄工は今年も謙虚におごらず、勝ちをめざします。

おごらない事!

2023.12.27
モノづくり日記

10年後10枚貯まると・・・

こんにちは、社長の寺本です。 ジャーン!寺本鉄工は今年度の売上が初めて10億円を突破し、過去最高売上を更新しました。これも1番には当社を信頼して仕事をたくさん出していただけたお客様のおかげです。たぶんこのブログをお読みになるお客様もおられると思いますので、この場をお借りしてお礼を申し上げます。ありがとうございました。 そして同じくらい感謝したいのが、それを成し遂げてくれた当社の社員です。実は1月から6月の半期を終えた時点で、かなり悪いペースでした。3月の時点で悪いペースになっていることに気が付いていたので、どうしたらそのペースを変えられるか、そういうことを毎日のように考えていました。以前のブログに書きましたが、遊んでいる社員は誰1人いません。みんな一生懸命働いてくれています。それに仕事は順調に受注しています。だから売上が伸びないのは、すべて私(社長)の責任です。 まー、食事も喉に通らない・・・なんて大げさですが、いろいろな方法を試しながら、7月あたりからようやく売上が思ったように伸びてきまして、今回の過去最高売上の更新につなげる事ができました。本当に社員の皆様、ご苦労様でした。 そして今年も「お祝い」を渡す事ができました。中身は前回同様2万円です。お祝い金なので、何十年もいるベテランから入社1ヶ月しか経っていない中途入社社員まで全員同額です。パートさんには1万円にしました。実はこの企画?を始めたのが2年前でした(2021年12月20日のブログに記載)。去年は売上が落ちたので、渡すのは今年で2回目です。写真を見るとわかりますが、最初は2年前と同じように「祝 最高売上更新」とだけ書きましたが、これから毎年更新して、このお祝いを出し続けたいと思ったので、この封筒も何年度のものかわかるように「令和5年度」とテプラで付け足しました。(笑) もちろん社員に渡す時も、なぜ「令和5年度」と追加したかを伝えました。10年後10枚貯まるといいですね。その時に10枚持っていた社員は、プラス何かしてあげようかな・・・と密かに思っています。  

10年後10枚貯まると・・・

2023.12.20
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寺本鉄工が大きく成長している理由

こんにちは、社長の寺本です。 12月8日(金)は毎年恒例のセミナー&忘年会の日でした。セミナーは毎年、オフィス・マインドルージュの藤田先生をお呼びして「ビジネスコミュニケーション向上研修」を、忘年会は市内のリライムで行いました。※リライムは天然温泉、ジム、プール等を備えた複合施設です。 セミナーは当社で午後1時から4時まで行いました。今回のテーマは「自部署のパーパス(存在意義)を検証、構築」ということで、私から当社のパーパスを発表したあと、寺本鉄工に対する自部署のパーパス、そして他部署のためにできる事、他部署への要望へと進み、最後は自部署に対しての自身のパーパスを考えて終わりました。※当社のパーパスは2021年7月30日のブログで書いていますのでご覧なってください。 今回のセミナーで特にいいと感じたのは、他部署のためにできることを考えることでした。私からも最後にみんなに伝えましたが、お互いの部署がリスペクトすることが大事で、それがないと、部署間でミスのなすり合いみたいな、ぎくしゃくした関係に発展してしまいます。でも当社は心配なかったです。社内全体が仲がいいので、どの部署間もそれができていると感じました。 その後全員午後4時に退社して、各自リライムに向かいました。だいたい午後5時頃に到着し、風呂にはいって、午後6時からの忘年会という流れです。宴会まで待てない人は館内にあるお食事処で会社に付けて飲んでいてもOKです。まぁ、1年に1回なので、こんなことから社員のためにと思ってやっています。 忘年会ですが、慰安旅行と同様、私(社長)の出番です。いかに社員に感謝するか、そして今年、私や上司に怒られたことを忘れてもらうか(笑)、という思いから今年もたくさんのゲームと賞品を用意し、1人でゲームの司会と進行をしました。毎年そうですが、予定していた宴会時間2時間30分くらいがほぼゲームという感じで、仲間とゆっくりしゃべる時間もなく、それでいいのかなと思いながら毎年思ってやっています。(笑) そして宴会が終わって館内の食事処での2次会へ。 とてもびっくりしたし、とても嬉しかったのは、2次会に39人中32人も参加してくれたことです。まさに嬉しい悲鳴とはこのことです!2次会は1次会と違い、メニューから好きなだけ好きな物を注文できますので、正直会計は心配でした(笑) 当社の忘年会(1次会)は全員参加してもらいます。その代わり、私が一生懸命盛り上げます(笑)。よく聞くのが、忘年会は参加したい人だけが参加する、社長は偉そうに上座に座ったまま。2次会なんて誰も来ないし、企画すらない。正直、全員参加をお願いするのは、今の時代どうかなと思います。でも仕事する上で人間関係も大事です。誰もが楽しく会社に行きたいと思っているはずです。社内がぎくしゃくしていたら嫌ですよね。当社の忘年会は全員参加、2次会も8割以上が参加。当社と忘年会を開いても参加者が少ない会社とどっちが生産性が高いと思いますか?どっちが働いて楽しいですか?言うまでもありませんね。それがまた利益につながり、そして社員に還元できるんです。 寺本鉄工が大きく成長している理由はここにもありました。    

寺本鉄工が大きく成長している理由

2023.12.20
モノづくり日記

今年1番貢献してくれたなら連れて行ってあげる

こんにちは、社長の寺本です。 管理職って、役職がついていない社員より会社に貢献していて当たり前ですよね。管理職はもちろんその分の手当も出ています。当社ではそういった事はありませんが、他の会社でよく聞くのが「〇〇さんは仕事もできないくせになんで管理職なんだろう・・・」多いですよね、こういった話。 じゃあ、逆に管理職ではないのに、管理職並みもしくは管理職以上に会社に貢献している人っていますよね。でも、そういった人を賞与などで評価してあげていたとしても、管理職のように公に評価ってなかなかできていないと思うんですね。 なんとなく、ずーっとこんなことを感じていたんだと思いますが、ある飲み会の席で管理職ではない社員から突然「社長、十兵衛寿司に連れて行ってください。」って言われました。十兵衛寿司と言えばミシュランガイドにも載った福井では1番有名で1番高い寿司店です。私も1回しか行ったことがありませんが、たしかに美味しいお店です。 そのお願いを言われた瞬間思いついたのが、「今年1番貢献してくれたなら連れて行ってあげる」でした。お酒の席でしたので、翌日改めて考えると、「これはいい話」だと思いました。管理職は当たり前だけど、管理職以外で1番貢献してくれたなたら、高級寿司を食べさせてあげたいと。 それで管理職以外で貢献してくれた人を、私が選ぶのでは、賞与で査定しているのと変わらないので、全社員のアンケートで決めることにしました。また、1人だけでなく、アンケートで1位と2位を取った人に十兵衛寿司を3位から5位の人には、私がよく行くビストロフレンチ店をご馳走することに決めました。 さらに思いついたのが、管理職並みに貢献してくれていると全社員から認められた1位2位の社員に、1年間だけ1月から12月まで月2万円の準管理職手当を出すことにしました。年間24万円ですね。もちろんこの企画は毎年やろうと思います。たとえ管理職ではなくても、手当を支給できることがすごく嬉しいですし、みんなの励みにもなると思います。 さすがに急すぎて「十兵衛寿司」は予約が取れなかったので代わりに1位と2位は「みや崎」へ、3位から5位は「ヤマセ」に行きました。選ばれた社員は、私からというよりも全社員から選ばれたことという事がとても嬉しかったみたいで、やってよかったなと思います。そして来年もさらに頑張りますというやる気がとても感じられました。 「今年1番貢献してくれたなら連れて行ってあげる」この一言から、我なりにいいことできたなぁなんて、感心しています(笑)

今年1番貢献してくれたなら連れて行ってあげる

2023.11.17
モノづくり日記

阪神優勝で思う事

こんにちは、社長の寺本です。 阪神が38年ぶりに日本一になりましたね、阪神ファンの皆様おめでとうございます。私は広島ファンですので、阪神の日本一に対し、特に何もないのですが、私の両親とか知り合いに阪神ファンが多くいまして、とても喜んでいました。 実は今から書く思いはシーズンの途中から思っていまして、このブログに書こうかどうか迷っていました。でも日本一にまでなったので、偏見があるとは思いますが、あえて「阪神優勝で思う事」を書いてみます。 それは「なぜ阪神は今年強かったのか」ということです。38年ぶりの日本一とありましたが、セリーグの優勝も18年ぶりでして、私には阪神はなぜか毎年勝てない球団というイメージがありました。その阪神が今年変わったと言えば、「岡田監督」なんですね。私は阪神について詳しくないので、もしかしたらいい選手が入ったからかもしれませんが、でもそれはどのチームも同じだと思うんです。阪神が大きく変わったのは監督だけ!なんですね。 シーズン始まってから、ずーっと思っていました。やっぱり野球は監督次第なんだなぁと、そしてそれは会社も同じだと。おそらく岡田監督はいろんな事を変えたと思います。そしてシーズン中もたえず変化させたと思います。だから就任1年目で日本一になれたんだと思います。決して運がよかったからではありません。 またこういうことも言えると思います。去年、一昨年とセリーグ優勝したのはヤクルトですよね。でも今年は5位でした。監督は同じ高津監督です。就任した時は頑張ろうという強いやる気も、何年も監督やトップをやっていると優勝したい、いい成績を出したいというハングリーな思いが気づかないうちにだんだんとなくなってくるんですね。それもまた社長も同じだと思います。 私が何を書きたいのかご理解していただけたと思います。私は「会社はすべて社長次第」だと思います。私が勉強しているランチェスター戦略でも「社員100人以下の場合は、業績の96%以上が社長の戦略実績で決まる」と言われています。そんなことをシーズン中からずっと思っていました。そして今回、改めて自分を奮い立たせるために、あえてこのブログを書かせていただきました。 当社の社員はみんな優秀です。その社員を活かせるかどうかは社長次第ですね。毎年優勝できるよう頑張ります。

阪神優勝で思う事

2023.10.30
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4年ぶりの慰安旅行(テーマは慰安+コミュニケーション)

 こんにちは、社長の寺本です。  10月6日(金)~8日(日)の2泊3日で、4年ぶりとなる慰安旅行を今回もほぼ全員参加で実施しました。いや~4年間、長かったですね、社員と楽しみながら、昼も夜も過ごせるっていうのは慰安旅行しかないですからね。そういった意味でも、当社の慰安旅行は毎回、社員の慰安(=労をねぎらい、心を癒せる)がどうしたら出来るかを真剣に考えます。  今回の旅行は四国4県を2泊3日で周り、各県の名所と名物を制覇することにしました。毎回同じですが、行程は旅行会社には任せず、すべて私の案で作ります。自分が行った事がある所で面白かったところ、また「るるぶ」を買ってきたり、ネットで調べたりと・・・今回も相当自信がある行程を組めました。3日間で4県ですから、少しハードだったかもしれませんが、四国が初めてという社員も多かったので、満足してくれたかなと思っています。もちろん恒例のバス内でのゲームもやりました。  そして今回の旅行は、さらに「コミュニケーション」を取り入れました。この4年間、社内セミナーをやったり、出来る範囲で懇親会をやったりで社内のコミュニケーション力(仲良し度)は、すさまじく向上しています。それが生産性のアップにつながっていて、いい循環をしているのは間違いありません。  どうやって取り入れたかと言いますと、単純ですが、すべての席をクジにしました。JRも新幹線もバスも宴会もです。バスは3日間毎日席替えしました。本来なら、仲のいい社員同士3日間ずーっと隣が楽だと思います。席をクジにすることで、もしかしたら普段苦手な人の隣になる可能性も十分あります。でも苦手だなと思っていた人もしゃべってみると、意外といい人だったりお面白かったりする人っているじゃないですか!そんなことを期待しての席替えでした。  嬉しかったのは、小学生の修学旅行を思い出すような「旅のしおり」を総務部の社員が作ってくれたことですね。それと私もホストとしていかに社員に楽しんでもらうかということを意識し続けた3日間でしたが、全社員の笑顔に出会えて、本当に嬉しい楽しい3日間になりました。  慰安旅行の記念に前回からフォトブックを作っています。何もないというのも寂しいし、かといって集合写真を配ってもその内どこかいっちゃいそうなので、旅行中にみんなが各自撮った写真データを集めて、約1,000枚くらいの中から144枚を厳選し、144枚すべての写真にコメントを入れて作りました。(写真参照:表紙は旅のしおりと同じにしました)  参加したい社員だけで行い、内容はほぼ旅行会社任せ、こういった慰安旅行の方が多いんじゃないかと思います。でも寺本鉄工の慰安旅行は、もしかしたら私の自己満足?かもしれませんが、どこにもない、真似のできない、本当の「慰安」旅行だと思っています。  また2年後、寺本鉄工らしい慰安旅行ができるように、頑張って業績を伸ばしたいと思います。

4年ぶりの慰安旅行(テーマは慰安+コミュニケーション)