- 2024.06.07
- モノづくり日記
還暦を迎える社長の本音
こんにちは、社長の寺本です。
私事で恐縮ですが、5月28日で還暦を迎えました。大学を卒業してすぐ寺本鉄工に入社しましたので、丸々38年間この会社で勤めてきたことになります。23歳で入社した時は、正直、跡を継ぎたいとか、寺本鉄工を将来どうしたいとかという気持ちはまったくありませんでした(笑)。気がつけば38年も働いたんだなぁって、しみじみ感じています。
38年間、もちろんいろいろ事がありました。私が入社したころは社員が5~6人だったのが現在は42人ですし、年間の売り上げも今では10億円を超えましたが、当時はたぶん5千万円もなかったと思います。苦労だらけだったのは言うまでもありません。でも、それも今では良い思い出になり、本当に良い社員に恵まれて、毎日楽しく、やりがいを持って仕事に取り組んでいます。
さて、そんな中、ある若手社員から「社長の還暦祝いをしたいんですが、5月28日の前の週末でどこか空いている日ないですか?」って聞かれました。
社長って、変な話、どこかで「還暦」を意識してると思います。もちろん私もそうでした。還暦が近づくにつれて、実はドキドキでした。自分から社員に「還暦祝いしてほしい」なんて、口が裂けても言えるはずがないですしね。たまたま、その前の週の週末が空いていたので、よかったです。(もし空いていなかったら、無理やり空けたと思います(笑))
さらに本音を言うと還暦の祝いをしてくれるかどうかもそうですが、実は何人集まってくれるかもとても気になっていました。これって社長の人気度の現れじゃないですか?これは謙遜しているわけでもなく、みんな忙しいし、10人くらいは集まってほしいなぁというのが本音でした。
変な緊張感が何日も続く中(笑)、還暦祝い当日まで参加人数を聞かなければ良かったのかもしれませんが、その参加者に当日お返しを渡したかったので、1週間前に、企画してくれた社員に理由を言って無理やり参加人数を聞きだしました。するとなんと40人弱・・・ほぼ全員じゃないですか、それも参加できない社員は、当日どうしても来れない理由があって、プレゼント代は出してくれているとの事でした。
社員全員から還暦のお祝いをしてもらえるって・・・こんなうれしい事ってありますか?それを聞いた時は言葉にならないくらい嬉しかったです。今まで社員のためにと、どこの社長よりも一生懸命頑張ってきた自信があります。社員はそのことを見ていてくれたんだなぁ、そしてわかってくれていたんだなぁと思うと、より一層嬉しかったです。
会社近くの居酒屋で開いてもらった還暦祝いにはほぼ全員が集まってくれて、そして社員全員からのお祝いの品もたくさんもらえて、本当に幸せな社長だと思いました。社員の皆様、ありがとうございました。
それと当社では、誕生週の社員はタイムカードのところに「祝、〇〇さん、〇月〇日誕生日」と貼られます。それを見る事によって、みんなからお祝いの言葉をかけてもらえる事が多く、それも社内のコミュニケーションに繋がっていると思い、ここ数年続けています。ということで5月28日の週は私が還暦なので赤ベースで張り出されていました。ありがたいですね。私が毎朝欠かさずおこなっている、社員一人一へのおはようの挨拶は、社員への感謝の気持ちを込めて、5月28日だけは還暦祝いでいただいた赤い帽子と赤いポロシャツを着て行わさせていただきました。(笑)
想像を何倍も超えた「還暦」を迎えられて幸せです。今後還暦を迎える社長にプレッシャーを与えるために、自慢しまくります(笑)。