寺本鉄工からのお知らせNews

2024.04.26
モノづくり日記

日本一昇給を考える社長(笑)

 こんにちは、社長の寺本です。

 4月と言えば入社式があり、今年も3名の新入社員が入社してくれました。早くこのことをブログにアップしたいのですが、実は4月と言えば昇給なんですね。その昇給の査定を3月の終わりから約3週間、ずーっとやっていました。だから約1ヶ月ブログが空いてしまったという訳です。毎日チェックしていただいている私のブログファンの方には大変申し訳なく思っておりまして、ちょっと大げさですが、その理由をタイトルにしました。(笑)

 当社では今から3年前に「給与制度、賞与制度」を作りました。コンサルティング会社のタナベ経営にお願いして、当社の約10年分の過去のデータを基に約6ヶ月かけていっしょにそれを作りました。コンサルティング会社の6ヶ月分ですから、私の人件費と合わせ、相当な費用がかかりましたが、ここまでかけても数年前からずっとやりたかったことでした。この制度というか計算式は、個人のいろいろな就業データを数字で入力することで、昇給額が算出されるというものです。

 朝礼等でいつも社員に言ってますが、縁があってこの聞いたこともない小さい会社に入社してもらった社員には「いい会社に入れてよかった」と思ってもらいたいです。そのいい会社の一番の条件は、私はやはりお給料だと思います。いつも読んでいる日経ビジネスという雑誌には、「会社からの昇給賞与の評価に不満を感じたことがあるか」と言うアンケートで実に7割超が人事評価に不満を持つという特集も組まれていたくらいです。

 社長になって17年間、いつも昇給や賞与のたびに自分に問うていたのは「公平か」と言う事でした。現在社員は43名ですが、数年前に30名を超えるあたりから、100%公平かということに自信がなくなってきました。それまでは「全員が喜ぶ査定」を心掛けてきましたが、そろそろ「全員が納得する査定」に変えなければならないと思い、この「給与制度、賞与制度」を作ったわけです。

 でもそれだけ時間とお金をかけて作った制度でも、まだまだ改良の余地があるんですね。43名もいるといろんな社員がいます。正直な人、能力のある人、努力をする人、勤勉な人、会社に貢献してくれる人など、これが全部揃っている人はもちろん評価しますが、どれか欠けていたり、もしかするとこのうち1つか2つしか出来ていない人ももちろん評価しなければなりません。これが100%公平にできる制度になるには、まだまだ年数がかかると思います。

 約3週間、それをずーっとやっていました。もちろんこれ以外の仕事もやってはいましたが、頭の中はまさに「寝ても覚めても」って言った感じで離れなかったです。3週間かけて、今の段階ではベストで、納得のいく昇給の査定をできたと思えたので、朝礼にて全員に制度の計算式(=係数)の変更などを説明し、その後1人1人個人面談をすることができました。

 日本中にはもっと真剣に昇給を考えられている社長はいっぱいいると思いますが、努力した自分を自分で評価してあげたく、過大なタイトルになってしまいました。(誰も言ってくれないので、笑)

 入社式のブログはなるべく早くアップします。しばらくお待ちください。