寺本鉄工からのお知らせNews

モノづくり日記

2022.01.05
モノづくり日記

寺本鉄工らしく

 みなさん、あけましておめでとうございます、社長の寺本です。  最近、このブログを読んでいただいている方が多いみたいで、お会いするとよく話題にあげていただきます。そのような寺本ファンの皆様、今年も宜しくお願いします。気合を入れて、今年もアップさせていただきます。(笑)  さて、当社は本日5日から仕事始めでした。毎週月曜日は全社員が食堂に集まり、社長の熱い熱い話(笑)を10分くらい聞かされるわけですが、本日の仕事始めも同様になります。  とは言うものの、実は私は経済がどうだだの景気がどうだだのと、マスコミが適当に言っているのをあたかも自分の情報のように言うのは好きではないので、ほぼ現在の会社の戦略や戦術、今週の予定などを(熱く)語っています。(熱く語っているつもりです。)  年初にあたり、今日は「寺本らしく」って大切にしたいねという話をさせてもらいました。「○○らしく」ってネットで調べると 「・・・としての資質を十分に備えている」「・・・と呼びにふさわしい」「似合う、ぴったり」って載っています。完全に認められている助詞なんですね。寺本鉄工はもともと高精度、高精密を得意とする会社として私の父が53年前に創業しました。そして15年前に私が跡を継ぎ、その技術を大企業に認めていただくようになり今日があります。  そしてここ2~3年、すごく感じるのが、お客様の期待が大きいということです。「寺本ならこんな機械作れるやろう」「寺本ならこの精度出せるやろう」「寺本ならこの納期でできるやろう」。それらをやり遂げてきたんですね。だからこそいつの間にかそのような「寺本ブランド」が認められるようになったわけです。  これらがまさに「寺本鉄工らしく」っていう言葉だと思います。一見、曖昧な感じがしますが、実は非常に厳しい、期待が大きい言葉だと思います。  今朝はこんなに詳しくしゃべれなかったような気がします。社員の皆さん、これを読んで理解してくれるとうれしいです。(笑)  今年も寺本鉄工は「寺本鉄工らしく」頑張ります。  

寺本鉄工らしく

2021.12.20
モノづくり日記

祝 最高売上更新!

 こんにちは、社長の寺本です。  今回は嬉しいお知らせです。まぁ、ほとんどいつも嬉しいと思う事ばかりをアップしていますから、今回はではなく、今回も嬉しいお知らせですね。  当社は12月決算なので、本日20日が決算の締め日になります。まだ請求が確定していないお客様もありますが、年間の売り上げが過去最高になることが確定しました。  昨年から新型コロナウィルスの影響で景気が不安定の中、当社はありがたいことに今年もたいへん忙しい1年でした。心からお客様と社員に感謝したいです。  経営理念にもあります「一流のモノづくり」にこだわり、「寺本はいいものを作る」という「寺本ブランド」を社員一丸となって守っているからこそ、こういう時期でも達成できたのだと思います。  3年前に過去最高売上を更新した時にも「お祝い金」を社員全員に渡しました。今回も夏くらいから「更新したら必ず出します」と言ってきましたので、期待していた社員も多かったと思います。そして12月20日の今日、最高売上更新のお祝い金を全員に配ることができました。  たいした額ではありませんが、また来年からのみんなの励みになればいいなと思います。  

祝 最高売上更新!

2021.12.16
モノづくり日記

当社の育休第1号は男性でした

この写真はイメージです。当社の社員ではありません。  こんにちは、社長の寺本です。  何年も前から育児休業制度を会社に取り入れたいと思っておりまして、取得における制度等をある程度調べていて、いつ申し出があっても大丈夫な準備は整えていました。ただそれは女性を想定してたんですね。  先日、おめでたいことに当社に勤める男性社員の第一子が産まれました。当社も最近は若い男性社員がどんどん入社して、そして結婚し、子供が産まれるということは珍しくなくなっています。今回も会社からお祝いを渡し、「おめでとう」と伝えたところ、その男性社員から「1日だけ育児休暇を取りたい」との申し出がありました。  えー、そんなのあるのということで、早速、総務で調べてもらいましたら、確かにあるんですね、育休とは女性が長期に取るものとばかり認識していて、男性が1日からでも取れるとは知らず、経営者としては恥ずかしい思いでした。  いうことで、当社ではその後も男性の取得者が出てきています。本来であれば1日と言わず、もう少し長く取得できるような会社づくりが必要だと思っています。何はともあれ、育児休暇第1号を出すことができてよかったです。

当社の育休第1号は男性でした

2021.11.15
モノづくり日記

インフルエンザ予防接種     

こんにちは、社長の寺本です。  先日、毎年恒例のインフルエンザの予防接種を行いました。毎年恒例と言っても、今年で4~5年目くらいだと思います。ちょうど5~6年前にインフルエンザが社内で大流行しまして、次から次へと感染が広まり、仕事が予定通り進められず、お客様にたいへんご迷惑をお掛けしたことがありました。  お客様だけでなく、インフルエンザにかかった社員もたいへんつらい思いをしますので、翌年から近所の麻生津医院の先生にお願いして、毎年継続して、会社でインフルエンザの予防接種を受けています。当たり前ですが費用は全額会社負担です。もちろん強制ではありませんが、9割以上の方が受けています。それからはおかげさまで社内で大流行するということはなくなりました。  接種時に私は写真を撮りながら、全員の様子を見ていたのですが、注射を打つ瞬間をじっと見る人、目をそらす人、いろいろですね。たいへん面白かったです。  実は、新型コロナのワクチン接種は希望する社員と社員の家族全員で受けました。私の思いとしては社員だけがワクチンを打って予防しても、いっしょに住んでいるご家族が感染してもよくないので、社員の家族も含めて、早い段階で希望者全員が受けられる集団接種を探しました(さすが社長と思ってほしくって探しまくりました、、、誰も言ってくれませんでしたが、笑)。同じ日に1度には受けられなかったのですが、9月の初旬までに接種完了することができました。おかげさまで今のところ、社員や社員の家族からは新型コロナウィルスの感染者は出ておりません。  11月に入り、急に寒くなってきましたね。このブログをお読みの皆様もどうぞご自愛ください。

インフルエンザ予防接種     

2021.08.30
モノづくり日記

長い間、ご苦労様でした。

立形フライス盤 TK-VS7 武田機械製 スーパーフライス盤 UPM-618 寿工業製  こんにちは、社長の寺本です。  私が入社する前から活躍してくれていたこの2台の機械をこの8月末をもって、廃棄処分することにしました。正確にはわかりませんが、たぶん45年くらい動いてくれていました。現在でも精度が必要のない加工はまだまだこの機械を使用する時がありますが、9月に新しい機械を納入するにあたり、設置する場所がなくなったので、私にとっては断腸の思いで廃棄を決めました。  個人的なことなので詳しくは書きませんが、私を入社した時から知る仲間みたいな感じでして、たくさんの思い出があり、出来れば使わなくてもずっと置いておきたかったくらいです。  でも間違いなく一番つらいのは、入社してから約45年間ずっとこの機械を使い続けてきた当社の社員のMさんだと思います。Mさんは定年後も雇用を延長して今でも毎日会社に来てもらっています。「技術の寺本」を守り、継承してくれてきた1人ですね。多くを語る方ではありませんが、本当に寂しいと思います。  機械としゃべれるわけではありませんが、最近導入する機械はどれも0.01㎜の精度が当たり前の中、この機械では0.2mmの精度も出せなくなってきていて、動くのもやっとだったと思います。もしかしたら本当は早くリタイアしたかったのかもしれませんね。長い間、本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

長い間、ご苦労様でした。

2021.08.14
モノづくり日記

株式会社村田製作所様より優良表彰を受けました

 こんにちは、社長の寺本です。  タイトルはかなり控えめに書きましたが、「なんと、なんと寺本鉄工があの世界の(株)村田製作所様の本社から、このたび優良表彰を受賞しました」って感じです。言葉に言い表せないくらい嬉しいです。聞くところによりますと、村田製作所様の協力企業は全国で約1300社ありまして、その中で受賞したのは、なんと3社!他の2社は何百人もいる会社らしいので、当社みたいな36人足らずの会社が受賞できるのは、本当に珍しく、それくらいずば抜けた実績があった証拠だと思います。  今回の受賞が認められた理由は2つありまして、1つは新規開発設計設備を設計から納入まで短納期で行ったことであります。当社は創業53年になります。創業当時から高精度、高精密の機械組立が得意な会社として福井では有名でした(と思っています(笑))。レベルの高い会社にはそれをクリアすることで、次から次へとさらにレベルの高い設計製作の依頼がきます。53年間、高いレベルの設備で業種を問わず培ったノウハウは決してどこにも負けません。もちろん日本においてでもです。だから新規開発案件であっても、その培ったノウハウが遺憾なく発揮されたのだと思います。  もう1つはリピート機の増産に納期遅れ等なく100%納入できたことです。当社を訪れる方々からよく「笑顔が多い会社ですね」と言われる通り、当社では社員のコミュニケーションを大切にしております。よく報連相と言われますが、その基本はコミュニケーションだと思っております。社員同士の挨拶であったり、みんなに公平であるための社内ルールの徹底であったり、全員参加のコミュニケーションセミナーを年1~2回、毎年継続して開催したり、また食堂を大改装するなどコミュニケーションが取りやすい環境を提供したりしています。そのコミュニケーション力=社員同士の仲の良さ=助け合いの精神こそがみんなで納期を守るんだという意識の基、柔軟な納期対応を可能にしているのだと思います。  今回の受賞は36名の社員みんなで得たものであることは間違いありません。そんな思いから、1人1人にお祝い金を出させてもらいました。その時に社員に伝えた言葉があります。『この「誉れ」を絶対に裏ぎらない事』『10年後も20年後も「ゆるぎない信頼」を得られ続ける企業である事』です。それが今回の受賞でもっとも大切なことだと思います。  当社の第一の理念である「一流のモノづくり」。それにかかせない「技術力」と「納期」、そこを世界の村田製作所様に認めていただいことはたいへん自信になりました。今後の寺本鉄工にご期待ください。

株式会社村田製作所様より優良表彰を受けました

2021.07.30
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御社の志(パーパス)はなんですか

 こんにちは、社長の寺本です。  7月5日の日経新聞にこのようなタイトルで論説が載っていました。毎朝、日経新聞は気になった記事やニュースだけを読むようにしていますが、この論説は一度読んだだけではもったいないと思い、コピーして机の上に置いておきました。  すると不思議なもんですね、3週間くらい経ってから、私の経営のパートナーである税理士さんから、是非にとコピーして勧められたのが同じくこの論説でした。  内容は、ソニーがここ数年大きく飛躍したのは、「ソニーのパーパス」を定着させたからという。ソニーと言えば約40年前に発売し爆発的にヒットした「ウォークマン」ですね。その後、ずーっとソニーらしさがなくなったと言われ、数年前には赤字にも陥っています。そのソニーが昨年の純利益が1兆円を超えました。私の中では、その理由を知りたいと思っていた矢先のこの論説、ソニーにとってパーパスとは何かでした。論説ではパーパスとは「存在意義」と訳されることが多い。ソニーのパーパスは「世界を感動で満たす」・・・と続く訳ですが、なかなか興味がありますよね。何回も読み直しました。  じゃあ寺本鉄工のパーパスはなんだろう?寺本鉄工の存在意義ってなんだろう?ってこの3週間、ずーっと考えていました。(実際にはたまに記事を見ては考えるといった感じですが・・・(笑))  寺本鉄工の経営理念は「一流のモノ作り」であり、「どこよりも良いものをできるだけ安く作る」ことを行動指針の1番に挙げています。現在、当社では車載用のコネクター、スマートフォンの内部に組み込まれている電子部品、そして半導体などを自動で作る機械を設計から製造まで行っています。当社の機械を世界のどこよりも高精度、高精密で且つ、機能的で故障しにくく、メンテナンスしやすく作る事、そしてその価格をできるだけ安く抑えて作る事によって、世界中の車やスマホやPCなどが一般の消費者に安く提供できるんだと、なんかとても大げさな考え方かもしれませんが、当社は絶対にその一躍を担っているという自信があります。そしてそれこそが、寺本鉄工のパーパス(存在意義)だと思います。  「御社の志(パーパス)はなんですか」とても意味深く、感動するフレーズでした。そして改めて考えさせられました。大事なのは絶えず問い続けることによって、定着させることだと思います。今日から、この新聞のコピーは机の上から場所を変えて机の目の前に貼っておきたいと思います。

御社の志(パーパス)はなんですか

2021.06.02
モノづくり日記

令和3年度入社試験問題発表?

こんにちは、社長の寺本です。  先日、ネットで写真の木工キットを見つけて、面白そうだったので買いました。ゴールデンウィーク中に会社で作っていたんですが、これが久しぶりにものづくりの才能を目覚めさせてもらいました。(笑)  ちょっと大げさでしたね。例えばプラモデルだったり、レゴなんかだったり、今売ってるものって、ほとんどが組立図ってついていますよね。これってそういうのが何もついてなかったんです。それにカチッ、カチッってはまり込む突起物も何もない。すべて木工用ボンドでくっつけていきます。入っていた箱に出来上がりの写真はありますから、なんとなくはわかりますが、でもどこから組み始めるのか、仮組みでどこまで組むのか、カムの位置合わせなどなど、たった20個くらいのパーツなのに、も~~才能発揮です、楽しすぎました。  そして出来上がった時はサイコーでしたね。右側のハンドルを回すと犬の口にエサが近づくんですが、さらにハンドルを回すと離れちゃうんです。何回やっても飽きません。ゴールデンウィークから1ヶ月ほど経っているんですが、今でも私の机の上に絶えずおいてあって、たぶん1日10回はハンドルを回しています。(笑)  寺本鉄工では、毎月、数百万から数千万円もする機械を何台も作っていまして、もちろんそれはそれで見ていて面白いんですが、このような1000円くらいのキットでも私には同じくらい面白いです。(そんなこと言うとそんなものといっしょですかって社員に怒られるかも)  これを今年度からの入社試験に入れることにしました???(笑)  

令和3年度入社試験問題発表?

2021.05.08
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強い寺本

 こんにちは、社長の寺本です。  「強い寺本」って、これだけ聞くとなかなか恥ずかしいタイトルですね。実は社長として毎年目標を掲げています。それもできるだけ短い言葉でと決めています。ということで今年の正月休みに決めた今年の目標が「強い寺本」でした。  当社はここ数年、たいへんありがたいことに売上、利益ともほぼ右肩上がりの成長を遂げています。昨年、コロナ禍で売上が落ちたとか雇用助成金をもらって休業しているなど、ほとんどの製造業が苦戦する中、当社は売上、利益とも前年を上回りました。もちろん休業するどころか、残業をお願いするくらいでした。  それは決して偶然ではなく必然なんですね。言うまでもなく当社には他社にない良さがたくさんあるからなんです。技術力、開発力、品質、納期、伝統、社風、、、挙げだしたらキリがないですが、これらの基になっているのが「戦略」なんです。  今でも充分勝ち組であると思いますが、それに甘んじることなく、今年の目標を「強い寺本」にしました。それは「寺本は強い」という意味ではありません。さらに「強い寺本」を作るという意味です。  前置きが長くなりましたが、今年の「強い寺本」を作る戦略の1つにコンサルタントにお願いして、管理職を対象に、ものづくり改善スクールを10回コースで開いてもらっています。それと並行して各管理職が各グループ会議を2ヶ月に1回開き、徹底的にムダを見つけ、どう対策するかの議論をやっています。  先ほど組立グループの会議(写真)が終わったばかりですが、オブザーバーとして参加させてもらって「なんていい会社や~、これはますます強くなるわ~」ってとても感動したので(笑)、その余韻でこれをお伝えしようと思いました。もちろん、さらに「強い寺本」の実現の先には、給与や休日、福利厚生等を含めた社員への還元がもっともっとできると思います。  ちなみに昨年の目標は「猛勉強」でした。この話は特にするつもりはありません。(笑)

強い寺本

2021.04.02
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大企業にいるから、いい仕事ができるわけではない

こんにちは。社長の寺本です。 本日(4月1日)令和3年度の入社式を行いました。今年は福井大学工学部から2名が入社してくれました。  新入社員っていいですね、真新しい作業服に元気な挨拶や返事、こちらまで気持ちが若返りそうです。(笑)  でも、同時に感じるのは、社長としての責任ですね。この2名は、昨年の夏に福井大学で開催した個別企業説明会に参加してくれました。私は説明会でいつも「大企業にいるからいい仕事ができるわけではない。当社のような30人そこそこの会社だからこそ、エンジニアとしてすべての技術を習得することができる。大事なのは自分の成長を日々実感できることであり、達成感を得られるかどうかなんです。それが寺本鉄工にはあります。寺本鉄工は設計、加工、組立、電気をすべて習得して一流のエンジニアになれる会社です」と自信を持って学生に伝えています。  私にはその私を信じて入ってくれた新入社員を必ず一流のエンジニアする責任があります。当社はお客様のほとんどが上場企業というだけあって、技術力はとても高いです。だからこそ、それを1つ1つ習得していけば必ず大企業以上の日々の達成感が得られると思っています。  彼らが10年後、20年後、退職する時に、企業説明会で社長に会えてよかった、社長を信じて寺本鉄工に入ってよかったと言われるように必ずします。(彼らが退職の時は私はもう会社にいないですね(笑))    

大企業にいるから、いい仕事ができるわけではない